君が生きている
「君が生きている」 そのことが何よりも大切だと思いたい そのことが愛の形の一つだと思いたい。
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一重まぶたです

北海道在住のクリスチャン
しかし、周りとあわせることが出来ないクリスチャンです
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とてもとても大きな繭
僕は今地面を這っている

かなり先に生まれた友達はみんな空を飛んでいる

僕もきっときっとああやって空を飛ぶんだろう

少し先に生まれた友達が蛹になろうとしていた

木の上で蛹になろうとしていた彼は

鳥についばまれて地面に落ちてしまった

よく見ていたら

たくさんの友達が、鳥に食べられている

やあやあ、僕はそんなことにはなりたくない

そう思って

僕はたくさん糸を吐いた

たくさんたくさん糸を吐いた

みんなはサナギになるのに、僕はとても大きな繭になった

それでもそれでも僕は足りない

もっと大きな鳥が来たらどうしよう

だから僕は糸を吐く

たくさんたくさん糸を吐く

そうしたら

僕はとてもとても大きな繭になった

鳥は僕を食べない

だけど

僕はここから出れないことに気がついた

「君はなんでじっとしているの?」

誰かが僕にそう言った

「この中から出れないんだ」

「そうかい、それは大変だ 転がることも出来ないのかい?」

「あ」

僕はそんなことにも気がつかなかった

「ありがとう」

そう言って僕は転がることにした

ゴロゴロゴロ

やあやあ、僕は自由に動けるじゃないか

空は飛べないけれども僕は自由に動けるじゃないか

そう思って僕は転がっていたら

端っこがどこかに引っかかってしまった

それでも僕は転がった

もう、止められないんだ

転がりはじめると止まれないんだ

そうしていくうちに、だんだん繭が小さくなっていく

イヤだイヤだ

僕の中身が出てしまう

僕の中身が出てしまう

鳥に食べられる

あのくちばしでついばまれるんだ

だけども繭はとまらない

だんだん小さくなってく僕の繭

周りのサナギと同じくらいになってしまった

中身が出るまでもう少し

イヤだイヤだ

そう思っていても繭は止まらない

イヤだイヤだ!

でも、止まらない

そうして繭はいつしか一本の紐になっていた

そして

僕の中身が表れた

僕の中身は

空っぽだった

ああ

そうか

僕は繭だったのか

僕は繭だったのか

「どうしよう」

僕はもう転がれない

もう、地面を這うことも出来ない

泣きたいけれど

泣く事だって出来やしない

「ずいぶん長くなったね」

僕に転がることを教えてくれた彼がそう言った

「うん、もう何も出来ないんだ」

僕はそう言った

「ねえ、僕が君を編んであげようかい?」

「え?」

「いいよ、君が望むものに僕が編んであげるよ」

彼はそう言った

僕は考えた

マフラー?

セーター?

でも

やっぱり僕は

「僕は、蝶になりたい」

「うん、わかったよ」

彼はにっこりほほ笑んで、僕を編み始めた

そうして、僕は少し不細工な蝶になった

「良かったのかい? 鳥に食べられるかもしれないよ?」

「うん、そうだね」

「だけど、やっぱり僕は空を飛びたかったんだ」

「そうかい」

彼はほほ笑んで姿を消した

そうして僕は飛んでいる

僕は飛んでいる

空ってとても綺麗なんだ

花ってあんなに綺麗なんだな

ああ

ああ

とてもいい

そして

僕は鳥に食べられた

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【2008/01/29 08:35】 | # [ 編集]


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